生物多様性の減少を防止!種を守る3つの条約

生物多様性の減少を防止!種を守る3つの条約

地球に生きる生物は、様々な種類があります。
これを生物多様性と言いますが、生物は自然現象の中で新しい種が誕生し、絶滅することもあります。
自然現象の中で生物多様性は増えたり減ったりしていましたが、ここ数世紀については人的要因によって絶滅した生物を多く確認されています。
関連記事: 減少する生物多様性とは?種の絶滅は何が原因か
生物多様性から得られる様々な恩恵を失わない、人類はどのような対策をしているのでしょうか。

ワシントン条約

ワシントン条約は1973年、アメリカのワシントンで採択された、希少性のある野生動植物の国際的な取引を規制する条約です。
正式には「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」と言って、英語表記では「Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora」と、されることから、頭文字を取って「CITES(サイテス)」と略されます。
日本は、1980年に締約国となりました。
経済的に価値のある動物は、乱獲によって種が絶滅してしまう場合があります。
それを輸出国と輸入国が協力することで、国際取引を規制し、保護を図るためにワシントン条約は作られました。
ワシントン条約では、絶滅の恐れがある動物を希少性に合わせて3ランクに分類しています。
これらの動物は全部で約30,000種と言われ、取引制限の対象としています。
締約国会議は1976年、スイスで第1回が行われてから、2年に1回のペース(3年の間が空くこともあります)で17回行われています。
日本では、第15回締約国会議で行われたタイセイヨウクロマグロに関する禁輸案の否決は、大きな話題となりました。

ラムサール条約

ラムサール条約は1971年に、イランのラムサールで採択された、水鳥を食物連鎖の頂点として湿地の生態系を守るための条約です。
正式には「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」と言います。
各締約国は自国にある重要な湿地を指定し、その保全と保護を定めています。
日本では、北海道にある釧路湿原や宮島沼を登録しています。
締約国会議は1980年、イタリアのカリャリで行われた第1回から、第12回まで行われています。
日本は1993年の第5回締約国会議の開催地でした。

生物多様性条約

生物多様性条約は1992年、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開催された国連環境開発会議(UNCED)で調印式が行われ、1993年に発効された、生物多様性の保全を目指す国際条約です。
正式には「生物の多様性に関する条約」と言って、英語では「Convention on Biological Diversity」と表記されることから「CBD」と略されます。
ワシントン条約は動物の国際取引の制限、ラムサール条約は水鳥と湿原の保全、といったように、行為や生息地を限定して対象となっていますが、生物多様性条約は野生生物の保護を幅広く保全することが目的であることが特徴です。
また、生物多様性を生物資源であると捉え、それを持続可能な利用を目指すことが明記されています。
第1回締約国会議は1994年に、パナマのナッソーで開催されています。
2年に1回のペースで行われ、日本は2010年の第10回締約国会議の開催地として、名古屋が選ばれました。

このような条約により、生物多様性を守ろうとする試みがあります。
しかし、まだ多くの生物が人間の影響で減少していることも事実です。
私たちは、まだまだ自然と共存する術を模索する必要があると考えるべきでしょう。

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