ドバイが暑い!高すぎる気温にモール生活が当たり前に?
寒い季節には夏の暖かさが恋しくなるものです。 しかし、地球温暖化が進んでしまったら、人間は地上での生活に耐えられなくなるかもしれません。 そうなってしまったら、人間はどのような生活を送るべきなのでしょうか。
それを予測させる現実が、中東の国、ドバイにあります。 ドバイに見る地球温暖化が進んだ人類の未来とはどんなものなのでしょうか。
ドバイが暑すぎる!夏の平均気温は48℃!
ドバイの夏は、とにかく暑いことで有名です。 ドバイは亜熱帯気候で、季節は夏と冬のみ。 そのため、暑い夏が日本よりも長く、平均気温が48℃に達することもあるようです。
また、雨が降らないにも関わらず、湿度も高いことから、非常に過ごしにくい夏となります。 逆に、冬の平均気温は20℃前後であるため大変過ごしやすいこともあり、観光客で賑わいます。
しかし、夏こそドバイに旅行に行くべき、なんて声もあるのです。 日本の夏もなかなか暑いのに、わざわざさらに暑い場所に行く必要があるのでしょうか。
暑すぎるドバイではモール内で生活?
ドバイの夏は、暑すぎることから観光客が少なく、ホテルの料金も安いため、実は旅行が楽しめる時期でもあるのです。 「でも暑いなら楽しめないでしょ?」と思うかもしれませんが、実はそうでもないのです。
なぜなら、ドバイは巨大なショッピングモールがいくつも存在しているのです。 代表的なショッピングモールが、ドバイモールです。 ここには、数千のお店やレンストラン、映画館、水族館などの娯楽施設からアイススケートのリンクまであるのです。 モール内にはお洒落なディスプレイも多数あり、SNSにアップするための写真もたくさん収められることから、想い出を残すことにも困りません。 そして、モール内はもちろん空調設備が整っています。 そのため、ドバイでは夏でも快適にリゾート気分を存分に味わうことができるのです。
このドバイモールは、東京ドームが23個分の大きさを誇る巨大施設です。 もしかしたら、人間の生活はドバイモールの中だけでも十分に満たされてしまうかもしれません。 つまり「地球温暖化が進むことで人類は、このような巨大モールの中で過ごす」という未来を彷彿させるのが、ドバイという国なのです。
モールの外では暑い気温に晒されるドバイの労働者
しかし、人類がこのような巨大モールで生活する場合は、どうなるのでしょうか。
考えられるのは、格差社会による不平等な環境です。 もし、格差社会の場合、一部の富裕層が環境の良いモールの中で過ごし、一般的な労働者はモールの外で暑さなど酷い環境に晒される、なんてこともあるかもしれません。
実際にドバイはかなりの格差社会です。 巨大なショッピングモールの影で、労働キャンプと呼ばれる場所で、わずかな収入と得ながら過酷な労働生活を送っている人々がいます。 人類のほとんどがモール内で生活するようになった場合、どれだけの人間が快適な環境で過ごせるのでしょうか。
温暖化で気温が暑くなったら全人類がモール内で生活する?
このように、ドバイの環境は、未来の人類の生活を予想させるようなものでした。 今後、地球は温暖化が悪化するかもしれませんし、氷河期に突入するかもしれません。 そうなると、常に屋内の生活になることは、現実にあり得るかもしれません。 それは人類にとって理想的な生活となるでしょうか。
きっと良いことだけではなく、悪い側面が発生することも考えられます。 大型のモール内での生活が当然になったとき、私たちは何を得て何を失うのでしょうか。