2月22日は猫の日！日本と世界の制定日や由来を解説

ecotopia編集部
2025年2月21日

猫と言えば、その愛らしい見た目と行動で私たちを魅了する動物です。その愛されっぷりはとどまることを知らず、さまざまな猫のイベントやキャラクターが登場し、世間を「可愛い」で埋め尽くしそうなほどと言えます。

そんな猫に関する記念日が2月22日の「猫の日」です。猫の日はどんな経緯で誕生し、どういった意味の記念日なのでしょうか。猫の日の由来をご紹介します。

2月22日は猫の日！その由来とは

2月22日の猫の日は、猫の鳴き声を表す「にゃん・にゃん・にゃん」の語呂合わせが由来で定められました。誕生は1986年の秋。猫が好きな文化人たちが「猫の日制定委員会」を設立し、ペットフード工業会(現:ペットフード協会)と協力して、制定します。

最初は「猫と一緒に暮らせる幸せに感謝し、猫とともにこの喜びをかみしめる記念日を決める」という趣旨で一般から公募しましたが、2月22日が寄せられた8,953通の中で最も多かったことから、この日に決定されました。そして、1987年の2月22日に猫の日実行委員会が都内で「猫の日フェスティバル」を開催。以降、2月22日は「猫の日」として、猫に関する多くのイベントやキャンペーンが行われ、日本で恒例の記念日となりました。

ちなみに、2010年は平成22年だったため、通常の猫の日よりも2が揃う数が多く、茨城県水戸市の郵便局3局では猫の記念小型印が当日使用されています。また、2022年の猫の日も新京成電鉄が記念乗車券を発売するなど、言うなれば「超猫の日」となりました。次の超猫の日は令和22年か2222年となります。かなり先のことになってしまいますが、人類全体で猫を愛でながら、その日を待つことにしましょう。

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猫の日は世界中に存在する！

猫の日を制定している国は、日本だけではありません。世界中にある猫の日を見てみましょう。

世界猫の日

2002年に国際動物福祉基金が制定した「世界猫の日」は、8月8日となります。こちらは、猫に対する意識を高め、猫を助け、保護する方法を学ぶ日です。

世界猫の日は、2020年から管理運営がイギリスの非営利団体「インターナショナル・キャット・ケア」へ引き継がれることに。こちらの団体は1958年から世界中の飼い猫の健康と福祉の向上に努めている団体です。

ヨーロッパ

多くのヨーロッパ諸国では、2月17日が猫の日と認識されています。こちらは、1990年にイタリアの猫の専門誌が「猫に捧げる日を制定する国民投票」を提案したところ、この日に決定。次第にヨーロッパで広く認識されるようになりました。 2月17日が選ばれた理由は、以下の通りです。

2月は自由な精神性を持ち、規則に拘束されないことを好む水瓶座の月であり、猫のイメージに合っている
2月は「猫と魔女の月」と呼ばれていた
17という数字は伝統的に不幸の前触れと考えられ、黒猫に与えられたイメージだった

黒猫の日

イギリスやアメリカ、イタリアでは「黒猫の日」が存在しています。こちらの由来は「黒猫は不吉」というイメージを払拭するという目的は重なるものの、制定の経緯は異なるものです。そのため、イギリスは10月27日、アメリカは8月17日、イタリアは11月17日と、それぞれ日付も異なります。

世界中で起こる猫の問題も

このように、世界中で愛されている猫ですが、一方で複数の問題を抱えています。猫に関する問題とは、どのようなものがあるのでしょうか。

絶滅危惧種の問題

世界中には、絶滅が危惧される動物が多く存在していますが、それは猫も同じことで個体数の減少が懸念される種は少なくありません。具体的には、ボルネオヤマネコやスナドリネコ、クロアシネコなど。日本でも沖縄西表島の固有亜種であるイリオモテヤマネコが有名です。

私たち人間の暮らしは多様な生物によって支えられています。複雑なバランスで成り立つ自然を守るためにも、猫を始めとする動物を絶滅から守ることが大切です。

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外来種問題

その愛らしさで私たちにたくさんの癒しを与えてくれる猫ですが、実は環境を破壊する外来種に指定されています。なぜなら、猫は繁殖力が高い上に狩りも非常に得意で、多くの動物を捕食し、彼らが原因で絶滅してしまった鳥類、哺乳類、爬虫類の数は決して少なくないからです。

しかし、この問題は猫だけが悪いのではなく、人為的な持ち込みや飼育放棄、放し飼いといった人間の行動が背景にあります。猫を加害者にしないためにも、望まれない猫の命を増やさないためにも、私たちが猫と関わる際は、不妊去勢や完全室内飼育といった意識が必要と言えるでしょう。

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猫島の問題

猫島とは、猫の数が島民と同等、もしくはそれ以上となる、猫だらけの島のことを指し、日本にも複数存在します。猫の楽園と表現され、猫好きや猫にとって最高の環境のように思えますが、決していいことばかりではありません。

猫島はメディアに取り上げられることも多く、そうなってしまうと多くの観光客が訪れ、ごみのポイ捨てをはじめとするマナー違反が多発します。住民の迷惑につながることはもちろん、猫たちも必要以上に餌を与えられ、病気のリスクも高まることに。さらに、猫が増えてしまうと住民も面倒を見切れなくなり、島全体で多頭飼育崩壊が起こってしまう恐れもあるのです。

こういったオーバーツーリズムにつながらないためにも、観光の際はマナーを守り、動物と接する際のより正しい方法を把握する必要があるでしょう。