このままだとコーヒーが飲めなくなる?原因はやはり環境問題!
コーヒーを愛する人は日本にも多く存在するでしょう。 朝、コーヒーを一杯飲まなければ、やる気が起きないくらい、コーヒーを愛してやまない人もいるのではないでしょうか。
しかし、そんなコーヒーが飲めなくなる日がやってくるかもしれません。 人類に愛される飲み物、コーヒーに何が起こっているのでしょうか。
飲めなくなるかも?コーヒーの生産地はどこか
世界で愛されているコーヒーですが、そもそもどこで作られているのでしょうか。
コーヒーが栽培される地域が集中している緯度を表す言葉に「コーヒーベルト」と言われるものがあります。 これは赤道付近の地域で、コーヒーの生産量の上位となる国のほとんどが、このコーヒーベルトに存在しています。 コーヒーの生産地の中でも、有名な国と言えばどこでしょうか。
まず、中米のコロンビアやジャマイカが有名です。 ジャマイカのコーヒーとして有名なブルーマウンテンは、コーヒーに興味がない人でもその名を聞いたことがあるでしょう。 アフリカで有名なのは、キリマンジャロコーヒーとして知られるタンザニア、コーヒー発祥の国と言われるエチオピアがあります。 エチオピアはコーヒーの中でも有名なアラビカ種の原産地としても有名です。
アラビカ種の全滅でコーヒーが飲めなくなる恐れ
コーヒーの中でも最も一般的と言えるアラビカ種。 キリマンジャロやブルーマウンテンなど、誰もが知っているコーヒーも、このアラビカ種の一つとも言えます。 アラビカ種は標高1,000メートルから2,000メートルの高地で栽培され、高温や湿気に弱い特徴があります。
アラビカ種はデリケートなコーヒーですが、豊かな香りと甘みを持ち、その味わい深さは大変人気です。 そんなアラビカ種は、世界で栽培されるコーヒーの約7割を占めるため、コーヒー産業を支える存在と言えます。
しかし、今後60年から70年の間に、アラビカ種が絶滅すると考えられています。 人類はコーヒーと言う、愛すべき飲み物を失ってしまうかもしれないのです。
コーヒーが飲めなくなる原因は温暖化か
原因は言うまでもなく地球温暖化が関係しています。 コーヒーは繊細な部分があるため、地球温暖化が引き起こす気温の上昇や降水量の減少は、その栽培に悪い影響を及ぼすのです。 その影響の一つが「コーヒーサビ病」です。
これは、葉に錆のような色をした胞子が寄生することで、コーヒーの木が光合成できず、枯れてしまうという、恐ろしい病気です。 この菌は、気温が高い場所で繁殖するため、本来コーヒーを栽培する標高の高い場所では、それほど見られませんでした。 しかし、地球温暖化によって、この菌が高い山の上でも繁殖が見られるようになってしまいました。
コーヒーがこのような事態になることで、経済的な傾きも予想されます。 中米やアフリカのコーヒー生産地では、コーヒーの栽培によって生計を立てている人も少なくはありません。 地球温暖化は生態系も、人の生活も、大きく狂わせる環境問題だと言えるでしょう。
コーヒーが失われないために
私たちは、コーヒーを失わないためにも、普段から自然に負担を与えない生活を心がけなくてはなりません。 ゴミを極力出さないように3Rを意識することや、CO2削減のためにも家電の扱いに注意するなどが、身近で対策できることでしょう。
また、企業や団体であれば、SDGsを取り組むことで、環境へ配慮することもできます。 今を生きる私たちの世代では、コーヒーはまだ飲むことができるかもしれません。 しかし、次の世代にもコーヒーの味を残すためにも、ぜひ環境に配慮した生活を心がけてみてください。