ウンピョウとは?日本の動物園でも見れるのか【絶滅動物シリーズ】

ウンピョウとは?日本の動物園でも見れるのか【絶滅動物シリーズ】

人間の活動によって、絶滅してしまった動物は数知れません。 ウンピョウも人間の開発によって個体数が減ってしまった動物です。

しかし、台湾で絶滅したはずのウンピョウが目撃されたと話題になっています。 ウンピョウとは、どのような動物なのでしょうか。

ウンピョウとは

ウンピョウ(雲豹)は、ネコ科ウンピョウ属に分類され、別名を「タカサゴヒョウ」や「タイワントラ」と言います。 体長は62から107センチで、暗灰色や黄褐色の毛衣に、雲形の大きな斑点が不規則にあるのが特徴です。

ユキヒョウのように大型のネコ科と小型のネコ科の間に位置しますが、舌の構造が原因でウンピョウは吠えることはできません。 また、ウンピョウは森林に生息し、夜行性で単独で生活していると考えられています。

小型の哺乳類や鳥類、ヘビなどを食し、木の上で獲物を襲ったり、木の下を通りかかった獲物を襲ったりして生活しています。 絶滅が危惧される原因は、人間の開発による生息地の現象、毛皮や牙、ペットにすることを目的として乱獲されたことなどが挙げられます。 生息地はインドの北東部、ネパール、ミャンマー、東南アジアや中国南部などに分布しています。

台湾で絶滅したはずのウンピョウが

ウンピョウは、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストによると、台湾では絶滅したと記録されていました。 しかし、2019年の2月、台湾の東部でウンピョウの目撃情報がありました。

目撃者によると、木の上にいたウンピョウがヤギに襲い掛かった、移動中のバイクの前を横切った、などの証言があるようです。 台湾では1990年代の後半から20年近くウンピョウの個体確認の調査が続いていましたが、足跡も死骸も見つかりませんでした。 そのため、2013年には絶滅したと報道されていましたが、学者の間では見解が一致していなかったようです。

ウンピョウは警戒心が強く、簡単に捕獲ができないことから、長期間存在が確認されていないことも、あり得るとも考えられていたのです。 林務局台東林区管理処は、積極的にウンピョウの調査を進めるとのことです。

参照:中央社フォーカス台湾 絶滅が伝えられていた台湾のウンピョウ、台東で目撃情報が相次ぐ

日本でウンピョウが見れる動物園は?

このように、希少な動物であるウンピョウですが、日本の動物園でも見ることができるのでしょうか。 以下の動物園でウンピョウは見られるようです。

よこはま動物園ズーラシア

ズーラシアは日本で一番、ウンピョウの飼育数が多い動物園です。 日替わりで3頭のウンピョウを公開しているようです。

高知県立のいち動物公園

2003年にズーラシアで生まれたウンピョウが、2009年から高知県立のいち動物公園で飼育されています。

福岡市動物園

こちらでは2頭のウンピョウが飼育されていますが、もともとは熊本市動植物園にいました。 熊本地震によって、飼育が困難になり、福岡市動物園まで引っ越してきたようです。

ウンピョウが無事でありますように

日本の動物園でも、3カ所でしかウンピョウを見ることができません。 それだけ、個体数が少ない動物なのだと言うことが窺えます。

そのため、台湾で目撃証言があるウンピョウも、無事に生活できることを祈るばかりです。 また、これ以上ウンピョウの個体数が減らないためにも、私たちも環境に負担をかけない生活を心がけましょう。

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