海ゴミアーティスト・あやお、作品を通じて伝えたいこととは
世界的にも問題視されている海洋ゴミ問題という課題に向き合い、未来を変えようと動いている海ごみアーティスト・あやおさんを今回はご紹介。彼女は自身のユニークな発想を活かし作品を作り出すのだが、そのアート材料はすべて、「海辺に流れ着くゴミ」だというから驚きである。彼女が海ごみアーティストと名乗り、作品を作り続ける理由とは一体。
きっかけは「拾うだけじゃダメだ」と思ったから
石川県・能登島オーシャナ:あやおさんがゴミで作品を作ろうと思ったきっかけを教えてください。
あやおさん(以下、あやお):元々海が好きで、石川県能登島にある海まで徒歩2〜3分の古民家で自給自足の生活をしていました。能登島の海はとてもきれいですが、たくさんゴミが落ちているのを見てがっかりし、一人でゴミ拾いをはじめたのがきっかけです。
あやお:とはいえ、自分一人で拾っていても、漁師さんや島の人たちの中にも普通にゴミを捨てる人はいるので、「拾うだけじゃだめだ」と思うようになりました。捨てる人がたくさんいるから、どんなに拾ってもゴミがあるわけなので。
その時から、ゴミを使って地球を表現したり、貝殻ピアスなどのアクセサリーを趣味で作ったりするようになりました。とはいえ、当時は販売しても、少ししか売れませんでした。
でもつい3ヶ月くらい前に、「ゴミを海の生き物の形にした作品を作ってみよう」と思いつき、はじめて作ったペンギンが、驚くほど早く売れたんです。試しにもう一個作ってみたら、それも30分ぐらいで売れて。世間の反響が大きいと思ってからゴミで魚を表現したアート作品を作っています。
オーシャナ:始めからゴミで経済が回る確信はありましたか。
あやお:最初のうちはお金にしようというより、「ゴミを捨てちゃダメだよ」という気持ちをゴミで表現したいと思って作っていました。ただ当時、あまりお金がなかったので「これがお金になったらいいな」ぐらいの気持ちでした。
偶然にも私の周りには多くのアーティストがいて、作品を作って生活している子がたくさんいるので、自分でもできるんじゃないかなと思ったんです。そこから、海ゴミアーティストを名乗り始めました。
オーシャナ:この活動を始めたのはいつからですか?
あやお:ゴミアートをし始めたのは3年くらい前かな。海が好きだから「汚い海は嫌だな」と思い、海のゴミ問題について結構悩みました。夏には、3日に1回は海に入っていたので。
海ゴミアートができるまで
ゴミカツオオーシャナ:作品を作るまでにどれくらい時間がかかりますか?
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海ごみアーティストあやお
石川県在住。1992年生まれ。
8匹の保護猫と自身でリノベーションを手掛けた家で自給自足の生活を送っている。美しい地球で生きたいし、綺麗な海で泳ぎたい。だからゴミで魚を創る。想いが届かない層にも届くように。
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