【音楽の都】ウィーン歴史地区が危機!高層ビル建設で世界遺産解除?

【音楽の都】ウィーン歴史地区が危機!高層ビル建設で世界遺産解除?

ウィーンと言えば、音楽の都として知られるオーストリアの首都です。
ここにはウィーン歴史地区と言われる、古代ローマからの歴史を持ち、世界遺産に登録されている場所があります。
しかし、ウィーン歴史地区は世界遺産としての価値が失われつつあるとされる、危機遺産リストに登録されてしまいます。
ウィーン歴史地区で何が起こったのでしょうか。

世界遺産!ウィーン歴史地区とは

まず、ウィーン歴史地区とはどのような場所なのでしょうか。

ウィーンが発展するきっかけになったのは、1155年にオーストリアを収めていたバーベンベルク家が都をクロスターノイブルクからウィーンに移したことでした。
さらに、バーベンベルク家が断絶し、1278年からはハプスブルク家の支配下となりますが、14世紀にハプスブルク家のルドルフ4世によって大きく発展することになります。
その時代にシュテファン大聖堂、ウィーン大学など、ウィーン歴史地区の中でも有名な建築物が作られます。
さらにオスマン帝国による「第二次ウィーン包囲網」を撃退し、ウィーンはますます反映します。

そして19世紀、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世は大規模な都市改造を行いました。
市街を囲う城壁を取り壊し、環状道路「リンク・シュトラーセ」を設け、それに沿うようにオペラ座や歴史主義的建造物を配置しました。
このようにして、ウィーン歴史地区が作られていったのです。
また、音楽の都と言われる由来は、モーツァルトやベートヴェンなどが、この地で活躍したことにあります。

ウィーン歴史地区の見所は?

このように華やかな歴史を持つウィーン歴史地区ですが、どのような見所があるのでしょうか。

シュテファン大聖堂

シュテファン大聖堂はウィーンのシンボルとも言える、ゴシック様式の大聖堂です。
ルドルフ4世の命で建造されたシュテファン大聖堂は、65年かけて南塔を完成させますが、これは高さが136メートルもあり、教会の塔としては世界で3番目の高さです。
あのモーツァルトとその妻、コンスタンツェが結婚式を挙げた場所としても知られています。

ウィーン大学

ウィーン大学は、ヨーロッパの名門大学であり、ドイツ語圏では最古の大学です。
大講堂には、オーストリアの代表的な画家であるクリムトの壁画が見られます。
その近くにある、オーストリア最大の図書館も見所です。

ウィーン国立歌劇場

音楽の都と言われるウィーンでは代表的な観光スポットと言える、ウィーン国立歌劇場。
現在も世界中の音楽愛好家を魅了するウィーン国立歌劇場は、世界最高レベルの歌劇場です。
日本を代表する指揮者の小沢征爾が、ウィーン国立歌劇場の音楽監督を務めていたことも有名です。

ベルヴェデーレ宮殿

ハプスブルグ家に仕えたプリンツ・オイゲンが、夏の離宮として当時の有名建築家に作らせた宮殿が、ベルヴェデーレ宮殿です。
ベルヴェデーレとはイタリア語で「美しい眺望」を意味するように、ベルヴェデーレ宮殿は息を呑むような美しい外観となっています。
現在はオーストリアの絵画館で、オーストリアの美術館の中でも2番目に大きいものとされています。

ホーフブルク宮殿

ホーフブルク宮殿はハプスブルク家の居城であり、640年も政治中枢であった宮殿です。
オーストリアの連邦大統領の公邸や、、欧州安全保障協力機構の常設会議場があるだけではなく、博物館や豪華な部屋の数々を巡ることができます。

ウィーン歴史地区が危機遺産に

このように、歴史と美しい建築物が並ぶウィーン歴史地区は、2001年に文化遺産として世界遺産に登録されました。
しかし、2017年からその価値が損なわれつつあるとする、危機遺産のリストに入ってしまったのです。

原因は高層ビルの建築計画でした。
この高層ビル建築は企画段階ではありますが、66メートルを超える高さで、ホテルやマンション、会議場、フィットネス施設などを併設する計画です。
これにより、ウィーン歴史地区の普遍的景観に悪影響を与えるとして、ユネスコの世界遺産委員会は危機遺産のリストに加えることを決定しました。
しかし、オーストリアの連立与党はこの決定に対して、ウィーン歴史地区には戦後に建てられた建造物の中に、今回の高層ビル計画より高いものが存在している、と主張し、世界遺産登録を維持すると話しているそうです。

自然と文化が失われないためにも

ウィーン歴史地区が世界遺産から登録解除されてしまうかどうかは、まだわかりません。
しかし、現代の人間の活動は、文化や自然を破壊してしまう恐れがあります。
新しい高層ビル建築計画が、ウィーン歴史地区の美しさを損なってしまうこともあるでしょう。
自然だけではなく、人類自らが作り出した文化までを破壊してしまうとは、あまりに悲しいことです。
私たちは周りの環境に負担をかけず、自然や文化が長く続くような生活を心がける必要があるでしょう。
ぜひ、エコを意識した生活を送るよう、意識してみてくださいね。

あわせて読みたい

関連タグ

カテゴリー

人気の記事

  • 最近
  • 先月
  • 全て

人気のタグ

おすすめの記事

スペシャルコンテンツ

関連リンク