【国立公園まとめ】日本はどこにある?地域ごとの場所と特徴

【国立公園まとめ】日本はどこにある?地域ごとの場所と特徴

世界各地には「国立公園」と言われる、国によって管理された、自然溢れる区域があります。 国立公園とは、どのような条件で指定されるのでしょうか。また、日本の国立公園はどこにあるのでしょう。 国立公園の概要と日本の国立公園の場所や特徴 をご紹介します。

国立公園とは?

日本における国立公園とは、自然公園法に基づき、日本を代表する自然を保護し、多くの人がそれを親しめるよう、国によって管理された自然公園のことです。 日本では1931年、自然公園法の前身である国立公園法が施行され、瀬戸内海国立公園、雲仙国立公園、霧島国立公園の3箇所が1934年3月16日に最初の国立公園として指定されました。 国立公園法が改定されて自然公園法が制定された1957年までに、合計19ヶ所の国立公園が誕生。2020年の現在は、34箇所の国立公園が存在しています。

国立公園は日本だけでなく、世界各地に存在します。 世界初の国立公園は「イエローストーン国立公園」で、1872年に第18代アメリカ合衆国大統領である、ユリシーズ・S・グラントによって指定されました。 その後も、さまざまな国立公園が登場しますが、中でも有名なのは、クロアチアのプリトヴィッツェ国立公園、アイスランドのヴァトナヨークトル国立公園、カナダのバンフ国立公園などです。 これらも、あくまで一部であり、数多くの美しい国立公園が世界中に存在します。

日本の国立公園まとめ

それでは日本には、どんな国立公園が、どこにあるのでしょうか。 地区ごとにご紹介します。

北海道地区の国立公園

北海道地区の国立公園は以下になります。

阿寒摩周国立公園

阿寒摩周国立公園

世界で2番目に透明度の高い湖として知られる、摩周湖があることで有名な阿寒摩周国立公園。 1934年に国立公園として指定され、現在の面積は91,413ヘクタールです。 大部分が亜寒帯性の針葉樹林を中心とする天然林で被われ、原始的な自然風景を留めています。 摩周湖の他にも、阿寒湖、屈斜路湖というカルデラ湖が存在します。

大雪山国立公園

大雪山国立公園

日本の国立公園の中で最も広い、226,764ヘクタールの面積を誇る大雪山国立公園。 1934年に国立公園に指定され、250種類以上の高山植物、140種類以上の鳥類が記録されています。 北大雪、表大雪、東大雪、十勝連峰の4つの山域があり、美しい山々に囲まれています。

支笏洞爺国立公園

日本最北の不凍湖である支笏湖(しこつこ)と、日本百景に選定されている洞爺湖(とうやこ)がある、支笏洞爺国立公園。 面積は99,473ヘクタールで、1949年に国立公園に指定されています。 有珠山、昭和新山、樽前山、羊蹄山などの火山があり、温泉地としても有名です。

知床国立公園

知床国立公園

世界遺産としても有名な知床ですが、国立公園にも指定されています。 知床国立公園の面積は38,636ヘクタールあり、1964年に指定されました。 手つかずの原生的な自然が残り、かつて北海道に広く生息していた哺乳類や鳥類が、ほとんどすべて生息しています。

利尻礼文サロベツ国立公園

利尻礼文サロベツ国立公園は1965年に指定された国立公園で、面積は24,166ヘクタール。 日本国内では最北の国立公園であり、公園内のサロベツ原野はラムサール条約に登録されています。 他にも、礼文島桃岩付近一帯の野生植物、利尻島のチシマザクラ自生地、稚内海岸砂丘林、レブンアツモリソウ群生地などが、北海道の天然記念物に指定されています。

釧路湿原国立公園

釧路湿原国立公園は、日本国内最大の湿原である釧路湿原を中心とした国立公園です。 1987年に国立公園に指定され、面積は28,788ヘクタール。 自然豊かな湿原には、タンチョウなどの水鳥をはじめ、多くの野生動物の生息地となっています。

東北地区の国立公園

東北地区の国立公園は以下になります。

十和田八幡平国立公園

十和田八幡平国立公園

十和田八幡平国立公園は青森県、岩手県、秋田県にまたがる国立公園です。 最初は1936年に十和田地区だけが国立公園として指定されましたが、1956年に八幡平地域も追加されたことで、面積も85,534ヘクタールという広さになりました。 一帯が那須火山帯となり、玉川温泉、蔦温泉、酸ヶ湯温泉、八甲田温泉など温泉地としても知られています。

磐梯朝日国立公園

磐梯朝日国立公園

磐梯朝日国立公園(ばんだいあさひこくりつこうえん)は福島、山形、新潟の3県にまたがる国立公園です。 1950年に国立公園として指定され、広さは186,375ヘクタール。 ここでは、出羽三山や飯豊山の山岳信仰が有名です。また猪苗代湖の北岸近くに世界的な医学者、野口英世の生家があります。

三陸復興国立公園

三陸復興国立公園

三陸復興国立公園は、青森県南部から宮城県の牡鹿半島に至る三陸海岸一帯を占める国立公園です。 東日本の国立公園で唯一本格的な海岸公園で、面積は28,539ヘクタール。 1955年に陸中海岸国立公園として指定されましたが、2011年の東日本大震災による津波被害を受け、復興と被害の伝承を目的として、2013年に青森県の種差海岸階上岳県立公園及び八戸市鮫町の2地区を追加の上、現在の名称となりました。 自然や文化に触れられる遊歩道のほかに、震災により被害を受けたキャンプ場が保存されるなど、津波の脅威を学べる国立公園です。

関東地区の国立公園

関東地区の国立公園は以下になります。

日光国立公園

日光国立公園は栃木県の日光市を中心に、群馬県、福島県の3県にまたがる国立公園です。 1934年に国立公園として指定されましたが、1950年に那須甲子・塩原、藤原、栗山、足尾の四地域の追加、2007年に尾瀬地域が尾瀬国立公園として分離されたことで、今の状態に至っています。面積は114,908ヘクタール。 貴重な高山植物やツキノワグマ、ニホンジカ、ニホンカモシカ、ニホンザルなどの野生動物が生息しているだけでなく、鬼怒川、塩原、那須、日光湯元などの温泉も有名です。

富士箱根伊豆国立公園

富士箱根伊豆国立公園は、神奈川県、静岡県、東京都、山梨県にまたがる国立公園です。 1936年に富士箱根国立公園として指定されましたが、1955年に伊豆半島地域が追加され、現在の名称に変更されました。面積は121,749ヘクタールです。 各所から富士山が見えることが特徴で、箱根をはじめとする温泉も有名。

秩父多摩甲斐国立公園

秩父多摩甲斐国立公園は、奥秩父山塊を中心とする、埼玉県、山梨県、長野県、東京都にまたがる国立公園です。 1950年に秩父多摩国立公園として指定されていましたが、2000年には公園の約37%という最大面積を占める山梨県の名称が含まれていないことが理由で、現在の名称に変更されました。現在の総面積は126,259ヘクタールです。 日本百名山に数えられる金峰山、瑞牆山、大菩薩嶺、雲取山や、渓谷美で知られる西沢渓谷、東沢渓谷や御岳昇仙峡などが有名。

南アルプス国立公園

南アルプス国立公園は、山梨県、長野県及び静岡県にまたがる赤石山脈を中心とした国立公園です。 1964年に国立公園に指定され、面積は35,752ヘクタール。 日本で2番目に高い山として知られる北岳のほか、鳳凰山、仙丈ヶ岳などの数々の山があります。 公園内にある唯一の施設は、2003年に南アルプス芦安山岳館のみで、南アルプスの登山の歴史などにまつわる品を展示されています。

小笠原国立公園

小笠原国立公園

小笠原国立公園は、東京都の小笠原諸島を中心として、1972年に指定された国立公園です。 面積は6,629ヘクタールで、日本で一番小さい国立公園であることが最大の特徴です。 独自の進化を遂げた生態系を育み、海域ではザトウクジラやアオウミガメも存在しています。

尾瀬国立公園

尾瀬国立公園

尾瀬国立公園は、福島県、栃木県、群馬県、新潟県の4県にまたがる国立公園です。 2007年に日光国立公園から尾瀬地域が分割され、会津駒ヶ岳、田代山、帝釈山など周辺地域が編入されることで誕生しました。面積は37,200ヘクタール。 活火山である燧ケ岳の噴火活動によってできた湿原である尾瀬は、ミズバショウやミズゴケなど湿原特有の貴重な植物群落が見られ、その自然を守るための「ごみ持ち帰り運動発祥の地」でもあります。

中部地区の国立公園

中部地区の国立公園は以下になります。

中部山岳国立公園

中部山岳国立公園

中部山岳国立公園は、長野県、岐阜県、富山県、新潟県にまたがる飛騨山脈を中心とした国立公園です。 1934年に指定され、面積は174,323ヘクタール。 400種以上の高山植物の宝庫であり、ライチョウのような珍しい鳥や、ホンドオコジョやニホンリスなどの動物が生息しています。

伊勢志摩国立公園

伊勢志摩国立公園は、三重県の志摩半島からなる国立公園です。 1946年に指定され、面積は55,544ヘクタール。 リアス式海岸と温暖な気候による植生が有名で、沿岸部のハマユウ・ハマナデシコなど暖地性海浜植物、ウミネコ・セグロカモメなどの海鳥が見られます。

上信越高原国立公園

上信越高原国立公園は、群馬県、長野県、新潟県をまたがる国立公園で、上信越国立公園とも言われます。 1949年に三国山脈から浅間山にかけての地域が指定され、追加と分離が何度かあった後、現在の148,194ヘクタールの地域に落ち着きました。 上質な雪質を利用したスキー場が早くから開発され、1998年には長野オリンピックの会場となっています。

白山国立公園

白山国立公園

白山国立公園は、富山県、石川県、福井県、岐阜県にまたがる白山を中心とした国立公園です。 1955年に白山国定公園として国定公園に指定されていましたが、1962年からは国立公園に変更。面積は49,900ヘクタールとなっています。 山腹では植林開発がされず、日本有数のブナ林が残され、樹齢1,800余年と推定される石徹白の大杉、イヌワシニホンカモシカの生息が確認されています。

妙高戸隠連山国立公園

妙高戸隠連山国立公園は、新潟県と長野県にまたがる国立公園です。 2015年に上信越高原国立公園から分離して誕生したことから、比較的に新しい国立公園と言えます。 妙高山や黒姫山、戸隠山、野尻湖の周辺は自然で溢れ、小谷温泉、雨飾温泉なども有名です。

近畿地区の国立公園

近畿地区の国立公園は以下になります。

吉野熊野国立公園

吉野熊野国立公園は、奈良県、三重県、和歌山県の紀伊半島にまたがる国立公園です。 1936年に指定され、面積は61,406ヘクタール。 桜の名所として知られる吉野山が有名です。

山陰海岸国立公園

山陰海岸国立公園は、京都府の網野海岸から兵庫県の但馬御火浦、鳥取県の鳥取砂丘までの日本海に面する75kmの海岸線を中心とする国立公園です。 1955年に山陰海岸国定公園として指定され、1963年に山陰海岸国立公園に変更。広さは8,783ヘクタールです。 鳥取砂丘や但馬海岸、浜詰海岸など多くの見どころがあります。

瀬戸内海国立公園

瀬戸内海国立公園

瀬戸内海国立公園は、本州西部、四国、九州に囲まれた瀬戸内海を中心した国立公園です。 1934年に指定され、面積は67,308ヘクタール。 多くの県をまたがる国立公園であるため、さまざまな名所が含まれています。

中国四国地区の国立公園

中国地区の国立公園は以下になります。

大山隠岐国立公園

大山隠岐国立公園は鳥取県、島根県、岡山県にまたがる国立公園です。 1936年に大山国立公園が指定され、1963年に蒜山、島根半島、三瓶山、隠岐地域が追加されたことで大山隠岐国立公園と名称が変更されました。 大山(だいせん)は山岳信仰の対象で、大山寺や大神山神社などが建立されています。

足摺宇和海国立公園

足摺宇和海国立公園

足摺宇和海国立公園は、四国の南西部、高知県の足摺岬から愛媛県宇和海沿岸に至る国立公園です。 1955年に足摺国定公園として国定公園に指定された後、1972年に宇和海地域が追加されて足摺宇和海国立公園と名称が変更されました。 高知県の足摺岬、愛媛県と大分県の間にある宇和海、大堂海岸など多くの見どころがあります。

九州・沖縄地区の国立公園

九州・沖縄地区の国立公園は以下になります。

雲仙天草国立公園

雲仙天草国立公園は、長崎県島原半島と熊本県天草諸島の国立公園です。 1934年に雲仙国立公園として指定され、1956年に天草地区が追加されたことで現在の名称に変更されました。 雲仙地域は雲仙岳を中心とした火山群で、草花と野鳥の宝庫として知られています。天草地域は与謝野晶子にも絶賛された天草松島などが有名です。

霧島錦江湾国立公園

霧島錦江湾国立公園

霧島錦江湾国立公園は、鹿児島県と宮崎県にまたがる国立公園です。 1934年に霧島国立公園として指定された後、錦江湾地域と屋久島地域が追加され、1964年に現在の名称となりました。 霧島地域は20数座の火山や火口湖があり、シイ、アカマツなどの自然林も豊富です。

阿蘇くじゅう国立公園

阿蘇くじゅう国立公園

阿蘇くじゅう国立公園は、熊本県と大分県にまたがる国立公園です。 1934年に指定され、面積は72,678ヘクタール。 熊本県が「火の国」と言われる由来となった阿蘇山と、九州本土最高峰の中岳を有する九重山を中心とし、貴重な高山植物や特別天然記念物のニホンカモシカが生息しています。

西海国立公園

西海国立公園は、長崎県の西北部に位置する国立公園です。 1955年に指定を受け、面積は24,646ヘクタール。 九十九島や阿値賀島など美しい自然が広がる地域が多々あります。

屋久島国立公園

屋久島国立公園

屋久島国立公園は、鹿児島県の屋久島の一部と口永良部島の全域からなる国立公園です。 2012年、霧島屋久国立公園から分離されて、国立公園として指定されました。面積は24,566ヘクタールとなります。 見どころは、何と言っても世界遺産にも登録される屋久島でしょう。ほかにも、ラムサール条約に登録されている屋久島永田浜も有名です。

奄美群島国立公園

奄美群島国立公園は鹿児島県の奄美群島と、その周辺海域を中心とした国立公園です。 2017年に指定された、国内で34番目の新しい国立公園で、広さは42,196ヘクタール。 サンゴ礁、マングローブ林、干潟、亜熱帯性広葉樹の原生林などが、独特の生態系が公園一帯で発達しています。

西表石垣国立公園

西表石垣国立公園

西表石垣国立公園は、沖縄県西表島、石垣島とその周辺の島々や海域にまたがる国立公園です。 1972年に琉球政府により西表政府立公園に指定され、同年に沖縄が本土復帰したことで西表国立公園となります。 さらに、2007年に石垣島の一部が追加されたことで、西表石垣国立公園に改称されました。 ラムサール条約登録された名蔵アンパルや吹通川のマングローブ林、石西礁湖と呼ばれるサンゴ礁の海域も存在します。

慶良間諸島国立公園

慶良間諸島国立公園は、沖縄の慶良間諸島とその周辺海域を区域とした国立公園です。 1978年に 慶良間諸島が沖縄海岸国定公園に指定され、2014年に慶良間諸島国立公園として指定されました。面積は3,520ヘクタール。 ケラマブルーと呼ばれる透明度の高い海や珊瑚礁が高密度に分布し、ザトウクジラの繁殖地でもあります。

やんばる国立公園

やんばる国立公園は、沖縄県の国頭郡国頭村、大宜味村、東村とその周辺海域を区域とする国立公園です。 2016年に指定され、広さは17,352ヘクタール。 亜熱帯照葉樹林を中心とし、ヤンバルクイナやノグチゲラなどの固有種が生息しています。

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