神秘的な青い炎を吐き出す火山「イジェン火山」とは?
この世界には不思議が多く存在し、私たちの想像を絶するような自然現象が存在します。 その1つがイジェン火山です。
火山と言えば、赤い輝きを放つ炎を吐き出す景色を思い浮かべる人がほとんどではないでしょうか。 しかし、イジェン火山では青く美しい炎が見られます。 イジェン火山の炎はなぜ青く輝くのでしょうか。
イジェン火山とは
インドネシアのジャワ島、バニュワンギ県に火山が並ぶ場所があります。 その1つがイジェン火山です。 イジェン山はターコイズ色(緑がかかった青)をした酸性の火口湖があり、幅は1キロに及びます。
この湖では硫黄採掘が行われ、それが周辺住民の収入源となっています。 ただ、その作業は大変なもので、火口底から取り出した硫黄を徒歩で運び、3キロ離れた場所まで移動しなければなりません。 これは日本円にすると1kgの重さが数円程度ですが、それでもこの作業でインドネシアの平均月収の倍に近い収入を得られるそうです。
また、世界最大の高酸性火口湖としても知られるイジェン山では、湖から流れ出た酸が河川の水に流れ込み、下流の生態系に悪影響を及ぼすという問題もあります。
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青い炎「ブルーファイアクレーター」
このイジェン火山は夜になると、とても神秘的な光景が見られます。 それが、自然現象としては珍しい青い炎です。
まるで青い溶岩が流れ出ているかのようですが、正確には溶岩ではありません。 ファンタジーな映画にでも出てくるような幻想的な景色ではないでしょうか。
この青い炎の広がりは世界最大で、ブルーファイアクレーターと呼ばれています。 ブルーファイアクレーターは大変美しく、見る者を魅了しますが、大変危険な絶景ポイントとしても知られています。
なぜ、ブルーファイアクレーターが危険なのでしょうか。 それは、イジェン火山の炎が青い理由にありました。
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なぜイジェン火山の火が青いのか
それでは、なぜイジェン火山の炎は青いのでしょうか。 この炎の正体ですが、実はイジェン火山で採れる硫黄です。 600℃の岩の隙間から硫黄ガスが噴出し、それが燃焼されることで青い炎が発生しているのです。
ガスの一部は液体となり、火が付いたまま流れることから、溶岩流のようにも見えます。 この青い炎は硫黄ガスによるものであることから、近くで見ることは危険性もあるのです。 一気に大量の硫黄を吸ってしまうと、死に至る恐れもあります。
そのため、この青い炎を見るのであれば、ガスマスクが必需品となりますが、これだけ綺麗な風景であれば、ちょっとの危険を冒しても見てみたい……かも?
まだまだある地球の神秘
イジェン火山の他にも、地球には様々な神秘が存在しますが、それは絶妙なバランスによって作られた自然現象であることがほとんどです。
人間の活動はそういったバランスを容易く崩してしまうものです。 このような美しい風景が失われてしまうのは、人間にとっても残念なことではないでしょうか。
私たちにできることは、過剰な消費を抑え、環境に負担をかけないことです。 ぜひ、ゴミの分別や無駄に電気を使っていないかなど注意してみてください。
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