日本で1番長い・広い川は?世界で1番長い・広い川は?

日本で1番長い・広い川は?世界で1番長い・広い川は?

川は土地に潤いを与える、命の源ともいえる存在です。 そんな川について、こんな素朴な疑問が浮かんだことはないでしょうか。

「日本で1番長い川ってなんだろう」「世界で一番大きい川ってなんだろう」

知っているようで知らない人も多いかもしれませんね。 今回は日本で1番長い・広い川と、世界で1番長い・広い川をご紹介します。

日本で1番長い・広い川は?

日本で一番長い川は長野県や新潟県を流れる信濃川。日本で一番広い川は、関東平野を西から東へ流れる利根川です。 川の広さに関しては、シンプルな水面の面積ではなく、降った雨や雪が流れ込む土地の面積を合わせた「流域面積」で表されることが一般的であるため、こちらでも流域面積の大きさの順に紹介します。

それぞれの詳しい情報を確認してみましょう。

日本で1番長い川は「信濃川」

信濃川の全長は367キロメートル。こちらは長野県などに跨る甲武信ヶ岳を水源とし、新潟を流れ、日本海へ注ぐ一級河川です。 日本三大河川(他2つは利根川と石狩川)に数えられ、信濃川という名称は新潟県で使われることが多く、長野県では千曲川と呼称される傾向にあります。

信濃川と呼ばれる部分が153キロメートルで、千曲川と呼ばれる部分は214キロメートル。 千曲川の部分が長くなりますが、河川法では千曲川を含めた信濃川水系の本流を信濃川と規定するため、日本で1番長い川と認識されています。 また、千曲川は万葉集のころから詩歌に歌われ、近代では島崎藤村や高野辰之も歌にするほど、その美しい流れは有名です。

ちなみに、信濃川の広さは流域面積が11,900平方キロメートルとなり、日本で3番目となります。

日本で1番広い川は「利根川」

利根川は流域面積が16,840平方キロメートルと、日本で一番広い川として知られています。 こちらも日本三大河川の1つであり、群馬県などに位置する大水上山を水源とし、太平洋に注ぐ一級河川です。

首都圏の水源として重要な役割を持ち、国内の経済活動上、重要な役割を果たすと言われています。 坂東太郎という別称を持ちますが、これは足柄峠と碓氷峠を境とし、それより東の諸国を「坂東」と言ったことから、その代表的な河川として呼ばれるようになりました。

また、利根川流域は自然公園が多いことも特徴です。 山や湿原、滝、湖沼といった景勝地の他にも温泉が存在し、観光地として親しまれる場所も多々存在しています。 自然公園としては、浅間山、草津白根山などを含んだ上信越高原国立公園、日光・鬼怒川を始めとした日光国立公園などが挙げられるでしょう。

日本の長い・広い川のランキング

日本で1番長い川を知ったら、他にもどのような長い川が存在しているのか気になるところですよね。 以下は日本の長い川トップ10となります。

順位 河川名 長さ 流域都道府県
1位信濃川367㎞長野県・新潟県
2位利根川322㎞関東地方
3位石狩川268㎞北海道
4位天塩川256㎞北海道
5位北上川249㎞岩手県・宮城県
6位阿武隈川239㎞福島県・宮城県
7位最上川229㎞山形県
8位木曽川229㎞愛知県・三重県など
9位天竜川213㎞長野県・愛知県など
10位阿賀野川210㎞福島県・新潟県など

以下は日本の広い川トップ10です。

順位 河川名 面積 流域都道府県
1位 利根川16,840㎢ 関東地方
2位 石狩川14,330㎢ 北海道
3位 信濃川11,900㎢ 長野県、新潟県
4位 北上川10,150㎢ 岩手県、宮城県
5位 木曽川9,100㎢ 愛知県、岐阜県など
6位 十勝川9,010㎢ 北海道
7位 淀川8,240㎢ 大阪府、京都府など
8位 阿賀野川7,710㎢ 福島県、新潟県
9位 最上川7,040㎢ 山形県
10位 天塩川5,590㎢ 北海道
関連記事

世界で1番長い・広い川は?

日本で一番長い・広い川が分かると、不思議と世界一も知りたくなりますよね。 世界で1番長い川はナイル川、世界で1番広い川はアマゾン川となります。 それぞれの特徴を見てみましょう。

世界で一番長い川は「ナイル川」

ナイル川は全長6,650キロメートルで、アフリカ大陸北東部から北へ流れ、地中海に注ぎます。 通過する主な国々は、タンザニアやルワンダ、ケニア、スーダン、エジプトなどです。

ヴィクトリア湖を源流としますが、スーダンの首都であるハルツームで、エチオピアのタナ湖から流れる川と合流。 そのため、ヴィクトリア湖から流れる支川を「白ナイル川」と言い、タナ湖から流れる川を「青ナイル」と呼ばれます。

また、ナイル川の水は周辺諸国にとって貴重であり、水利が争われることも少なくありません。 特にエジプトと上流域の国々(エチオピア、ケニア、ウガンダなど)による、ナイル川を巡った対立は有名です。

関連記事

世界で一番広い川は「アマゾン川」

アマゾン川は流域面積が7,050,000平方キロメートルで、この大きさは世界で2番目に広い川であるコンゴ川の倍程度、オーストラリア大陸の面積に匹敵するほどです。 アンデス山脈のミスミ山を源流とするウカヤリ川と、ラウリクチャ湖から流れ出たラウリクチャ川・マラニョン川が、ペルー北東部の都市イキトス付近で合流した川をアマゾン川と言い、ブラジルとその周辺国の熱帯雨林を流れて大西洋に注ぎます。

アマゾン川の全長は6,516キロメートルですが、いくつもの支流が存在することから、その規模の定義が分かれ、説によってはナイル川よりも長いと指摘される場合もあるほどです。

また、動植物の多様性が豊富なこともアマゾン川の特徴で、約250種類の哺乳類、約1,800種類の鳥類、昆虫に関しては100万種以上が生息していると推測されています。 ただ、地球温暖化の影響とみられる異常気象により、河川が干上がったエリアも観測され、環境が大きく変わってしまう恐れも懸念されています。

関連記事

世界の長い・広い川のランキング

世界で一番長い・広い川が分かったら、世界にはどれくらい大規模な川があるのか知りたいところですよね。 まずは世界の長い川トップ10を見てみましょう。

順位 河川名 長さ(km) 流域
1位 ナイル川6,650km アフリカ大陸北東部
2位 アマゾン川6,516km 南米大陸
3位 長江6,380km 中国
4位 ミシシッピーミズーリ川5,969km アメリカ
5位 オビ川5,570km ロシア
6位 エニセイ川5,539km ロシア、モンゴル
7位 黄河5,464km 中国
8位 コンゴ川4,700km 中部アフリカ
9位 ラプラタ川4,500km アルゼンチン、ウルグアイ
10位 アムール川4,444km ユーラシア大陸北東部

次は世界の広い川トップ10です。

順位 河川名 面積 流域
1位 アマゾン川7,050,000㎢ 南米大陸
2位 コンゴ川3,680,000㎢ 中部アフリカ
3位 ミシシッピーミズーリ川3,250,000㎢ アメリカ
4位 ラプラタ川3,100,000㎢ アルゼンチン、ウルグアイ
5位 ナイル川2,870,000㎢ アフリカ大陸北東部
6位 エニセイ川2,700,000㎢ ロシア、モンゴル
7位 オビ川2,430,000㎢ ロシア
8位 レナ川2,420,000㎢ ロシア
9位 アムール川1,855,000㎢ ユーラシア大陸北東部
10位 長江1,808,500㎢ 中国

こう見ると日本の川の規模は小さく感じてしまいますね。やはり、世界は広く大きいということでしょうか。

関連記事

巨大な河川が消滅してしまうことも

文明は川の傍で発展したことは有名ですが、それだけ水は生命にとって重要な資源だということも、多くの人が認識しているはずです。 しかし、私たち人間の活動によっては大切な河川が消滅してしまうこともあります。 河川だけなく、湖や森林、動植物といった自然も、人間が起こす環境問題によって失われる恐れがあると言えるでしょう。

このままでは人類が地球に住めなくなる日がやってくるかもしれません。 それを避けるためにも、環境に悪い習慣は避け、小さなこともでも何かできることはないか、ぜひ考えてみてください。

関連記事

あわせて読みたい

関連タグ

カテゴリー

人気の記事

  • 先月
  • 全て

人気のタグ

おすすめの記事

スペシャルコンテンツ

関連リンク