インドネシアの森林火災の原因は?大気汚染も大きな問題に!
2019年の8月、ブラジルのアマゾンで熱帯雨林が大火事になり、温暖化に拍車がかかると話題を呼びました。 しかし、森林火事はブラジルだけではなく、インドネシアでも発生しているようです。
また、その火事は近隣国の大気を汚染し、これもまた問題となっています。 なぜ、このような森林の火事が続いているのでしょうか。 インドネシアの森林火災の原因や、大気汚染をご紹介いたします。
インドネシアで森林火災が発生
2019年9月11日、森林火災やスモッグの発生を監視する東南アジア諸国連合(ASEAN)気象専門センターが、衛星によってインドネシアで火災発生が急増していることを感知しました。 場所はインドネシアのカリマンタン(ボルネア)島とスマトラ島で、7月から発生していた火災が拡大したと思われています。
インドネシアでは、このような森林火災は、実は珍しいことではありませんが、例年よりも規模が大きく、周辺にも被害をもたらしています。 2015年にも発生した森林火災も、死者や煙害による被害者を多く出しましたが、今回の火災もそれと同等の規模であると予測されています。
数週間にわたって燃え続けた今回の火災は、既に93万ヘクタールの森を消失させ、数百人が避難するという事態に。 さらに、9,000人以上が消火作業のために出動したとのことです。 この大規模な火災は何が原因で起こってしまったのでしょうか。
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なぜインドネシア森林火災は発生した?原因は焼き畑か
インドネシアのカリマンタン島やスマトラ島では、農園用地を作るために森林を焼き払う違法行為が横行しています。 農園を作るために森林を焼き払う行為を焼畑農業と言います。 この方法は肥沃な農地を作るためには手っ取り早い方法とされています。 なぜなら、森林を整地にするために、木を切る、除草するなどの労力を短縮し、さらに焼いた草木が肥料になる他、害虫を駆除する効果もあるのです。
しかし、誤ったやり方で火を放ってしまうと、森林火災を始めとする、デメリットも多く発生してしまいます。 さらに、インドネシアでは、毎年5月から10月に乾期となるため、この時期に焼き畑が行われてしまうと、火が広がってしまう恐れは増してしまうのです。
今回の大規模な森林火災も、出火原因は農家による焼き畑が原因だったと考えられているようです。 また、同時期に発生した、アマゾンの大火災も同様の理由によるものだったと言われています。
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インドネシアの森林火災による影響で大気汚染
このインドネシアの火災の影響は深刻な大気汚染を引き起こしています。 森林火災による煙害は、ヘイズと呼ばれ、多くの人に健康被害をもたらしています。 既に乳児や少年が煙を吸い込んだことで死亡したことが発表され、学校の休校や、航空便の欠航も相次いでいます。
この火災による被害は、インドネシアだけではなく、隣国であるマレーシアやシンガポールにも及んでいます。 マレーシアでは濃いスモッグに覆われる日があり、大気汚染指数が悪化していることから、外交問題にも発展しています。 シンガポールでもスモッグの発生があり、さらにタイ南部でもマスクの着用が呼びかけられているのです。
また、スマトラ島の熱帯雨林では、オランウータンを始めとする希少動物の住処としても知られています。 人間、自然、動物にとっても、この大火災は悪影響となるものなのです。
インドネシアのような森林火災を起こさないために
利益を優先し、自然を破壊してしまうことで、様々な問題が発生します。 開発を行う際は、自然に与えてしまう影響を考えなければならないでしょう。
しかし、同時に人口増加による食糧危機も、人類が抱える問題の一つであり、食べるものを確保するために、大規模な農業が必要だとも言えるのです。 日本で生まれた私たちは、比較的に恵まれた環境だと言えるかもしれません。
そのため、私たちはエコや3Rを意識し、環境への負担や無駄を出さないよう、しっかりと意識する必要があるでしょう。 ぜひ、可能な限り、取り組んでみてくださいね。