エベレストの温暖化が深刻!その影響で遺体を次々と発見?
世界で一番高い山と言えば、ヒマラヤ山脈のエベレストです。 エベレストの登山は大変危険を伴うもので、死者が出ることも少なくはありません。
そんなエベレストで、最近になって次々と遺体が発見されていることが話題になっています。 しかも、それは環境問題が関わっているかもしれないのです。 エベレストで発見される死体と環境問題の関係をご紹介します。
温暖化の影響が深刻化するエベレストとは
まず、エベレストとはどういった山なのでしょうか。
エベレストはネパールと中国のチベット自治区に位置する、標高8,848mの世界で一番高い山です。 ヒマラヤ山脈にあるエベレストは、またの名をチョモランマやサガルマータと言います。 エベレスト、と言う名については、インド測量局で長官を務めていた、ウェールズ出身の地理学者、ジョージ・エベレストが由来となりました。
このエベレストは、世界一の山と言うこともあり、登山に挑む人も少なくはありませんが、そのチャレンジは大変過酷であることも知られています。 山の上は酸素が薄く、氷河の裂け目であるクレバスが所々に存在します。
酸素が薄ければ意識は混濁し、クレバスの近くで足を滑らせてしまえば、死に直結することもあるのです。 他にも雪崩、低体温症によって命を落としてしまうことも。
エベレストは世界一の山であり、自然の過酷さを私たちに知らしめる存在とも言えるでしょう。
エベレストの温暖化によって次々に遺体発見?
エベレストは過酷な環境であるため、遺体は回収が難しいと言われています。 そのため、登山中に命を落とした人の遺体は、雪や氷に覆われ、山に残されたままになってしまうのです。 こうして、エベレストには人知れず眠る遺体が増えてしまうのですが、ここ数年で埋もれているはずの遺体が発見されることが増えたそうです。
なぜ、急速に遺体の発見数が増えたのかと言うと、温暖化が原因と考えられています。 温暖化によって雪や氷河が解けた影響で、埋もれていた遺体が発見されやすくなったのです。
しかし、この遺体の回収作業も大変危険であり、費用もかかることから、ネパール政府は頭を悩ませています。 このように、エベレストでの遺体発見の増加は、意外なところで地球温暖化の進行が確認されている、と言えるでしょう。
エベレストの温暖化問題は他にも
エベレストが受ける温暖化の影響は、遺体発見の増加だけではありません。
エベレストの山麓には、イムジャ湖と呼ばれる氷河湖が存在します。 このイムジャ湖は、温暖化によってエベレストの氷河が急激に解けてしまうと、決壊して洪水を引き起こす恐れがあると考えられています。
もし、洪水が発生した場合、水や泥、岩が流されることで大きな災害を起こし、多くの村に被害が出るかもしれないのです。 ヒマラヤの周辺では、ここ数十年で無数の湖が出現しているそうです。
また、ネパールの氷河が失われ、湖の数が増えていることも分かっています。 中でも急速に拡大するイムジャ湖は恐れられ、専門家は時限爆弾のようなものだ、とコメントしました。 温暖化の悪化は、ヒマラヤ周辺に住む人々にとっても、大きな懸念となっているのではないでしょうか。
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エベレストで見る温暖化の加速
このように、世界の様々な場所で温暖化が原因と思われる現象が確認されています。 このような事態を耳にすると、温暖化が加速して、やがて大きな被害が出てしまうのでは、と心配になってしまいます。
私たちは、温暖化が悪化してしまわないよう、少しでも環境に負担をかけない生活を心がける必要があるでしょう。 ゴミの分別や、リユース、エネルギーを無駄にしないなど、簡単なことからでも始めてみてください。