丹波の特産品はなぜ多い?美味しい食べ物が多い理由

丹波の特産品はなぜ多い?美味しい食べ物が多い理由

「この食材が美味しい!」と思ったら丹波の特産品だった、ということはないでしょうか。 丹波と呼ばれる土地は、美味しい特産品や食べ物がいくつもあることで有名です。

なぜ、丹波の地では数々の美味しい食べ物が作られるのでしょう。 丹波の特産品や、美味しいものが生まれる理由をご紹介します。

丹波ってどこ?特産品や食べ物が有名!

丹波とは、現在の京都府中央部と兵庫県東部の地域を指します。 日本で律令制が取り入れられる前までは、丹波国造という国造の支配地でしたが、7世紀に令制国が成立し、分国された結果、丹後国が登場しました。

丹波は古くから京都(平安京)の出入口に当たるため重要視され、中世では鎌倉時代末期には足利尊氏が討幕の挙兵、明智光秀が本能寺の変を起こすなど、歴史的に需要な舞台でもあります。 江戸時代は一国を有する大名はなく、7つの藩を有しましたが、そのいくつかは幕府の重責を担った譜代大名が収める、徳川幕府も重視する地域でした。 廃藩置県後も分裂や編入を繰り返し、現在の京都府と兵庫県にまたがる7つの市町、福知山市、綾部市、亀岡市、南丹市、京丹波町、丹波篠山市、丹波市となります。

現在の丹波の有名な観光名所としては、明智光秀が築城に関わった福知山城、亀岡市の保津川下りとトロッコ列車、京丹波町の名勝琴滝、丹波竜の里公園など。 そして、今も歴史的な文化や自然を楽しめる地域というだけでなく、さまざまな特産品や食べ物が有名だと知られています。

丹波は特産品を紹介!美味しい食べ物がたくさん

丹波の特産品とは、どんなものがあるのでしょうか。丹波の美味しい食べ物として有名なものをいくつかご紹介します。

丹波栗

丹波の特産品である丹波栗

丹波は栗の名産として有名です。丹波栗の歴史は長く、飛鳥時代に持統天皇が栽培を奨励し、古事記や万葉集にも登場しています。 丹波栗は鬼皮が黒く、大粒で甘みが強いことが特徴で食感も楽しめます。 焼き栗として食べるだけでなく、京料理やスイーツ、イタリア料理でも重宝されています。

丹波黒大豆

丹波の特産品である丹波黒大豆

丹波黒大豆は、その名の通り粒が大きいことが最大の特徴です。 一般的な大豆は約30gですが、丹波黒大豆は約3倍の大きさになります。 煮ると黒々とした色艶を出し、もちもちとした触感に甘い香りが食欲をそそります。 ポリフェノールやビタミンEの含有量も多く、健康にも良いという嬉しい食材です。

丹波松茸

丹波の特産品である丹波松茸

秋の高級食材として知られる松茸も、丹波産の「丹波松茸」が有名です。 京都府や兵庫県で採れるものを丹波松茸と言い、香りは上品で確かな歯ごたえとボリュームが特徴です。 さらに見た目も大きく、丹波松茸は最高級の国産松茸と言えるでしょう。

丹波のお米

丹波の特産品である丹波のお米

お米の名産地と言えば、新潟や秋田、北海道などの地域を思い浮かべる人が多いかもしれません。 しかし、西のお米の名産地と言えば、実は丹波なのです。 ほどよい硬さと粘り、上品な甘みが特徴で、冷めても美味しいと強い人気があります。

丹波牛

丹波は、農作物だけでなく畜産も有名です。 丹波牛は伝統と文化の味としてブランド化された贅沢な和牛です。 繊細できめ細かい舌触り、旨味のある脂肪分には、舌に乗せたのならば誰もが唸ることでしょう。 他にも鶏肉、猪鍋も丹波産のものは人気があります。

丹波に特産品が多くて食べ物が美味しい理由は?

このように、丹波は多くの特産があり、どれも美味しいと有名です。 なぜ丹波という土地で、これだけ美味しいものが育まれるのでしょうか。 まず丹波は京都への交通の要として、伝統的な食文化が育まれたことが挙げられます。

さらに、丹波地域は山々に囲まれた盆地状の地形が作られていることが関係します。 この地形により、丹波では年間を通じて昼夜間の寒暖差が大きく、農作物の成熟期である秋から冬には「丹波霧」が発生し、緑を豊かにします。 その霧の水分によって土壌が豊かになり、丹波で採れる作物はどれも美味しく育つのです。

つまり、歴史と文化、豊かな自然によって数々の特産品が生まれていると言えるでしょう。 丹波の特産品を口にすることがあれば、日本の歴史と自然の恵みに想いを馳せながら食べてみてくださいね。

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