聖パトリックの祝日とは?緑色に染まるシカゴ川と環境の関係

聖パトリックの祝日とは?緑色に染まるシカゴ川と環境の関係

私たち日本人には馴染みのないものですが、アイルランドやアメリカでは、3月に「聖パトリックの祝日」と呼ばれる、カトリックの祭日があります。 そして、この日、アメリカのイリノイ州では、シカゴ川を緑色に染める、という行事があるのだとか。

川を緑色に染める、と聞くと環境に影響があるように思えてしまいますが、実際のところはどうなのでしょう。 聖パトリックの祝日と緑色に染められるシカゴ川の環境をご紹介します。

聖パトリックの祝日とは?

聖パトリックの祝日は、アイルランド共和国の祝祭日で、アイルランドにキリスト教を広めた聖人、聖パトリックの命日です。 アイルランドでは3月17日になると、シャムロックという三つ葉を身に付け、ミサに参加する、という伝統でしたが、1903年から正式に祝日となり、イギリスから独立した後、徐々に祭礼日として変化します。 1996年には政府が主体となり、ダブリンで5日間の盛大なフェスティバルが行われ、パレードやその他の行事も見られました。

このようなイベントは、アイルランドだけでなく、ニュージーランドやイギリス、アメリカなどでも行われます(新型コロナウイルス感染拡大前)。 ニュージーランドでは、アイルランド系ニュージーランド人の人口が15~20%を占めることから、アイリッシュパブを中心にイベントやパレードが行われ、普段は夜間に青く電飾されるスカイタワーが緑色に輝きます。 イギリスは2002年にロンドンでパレードが行われてから恒例となり、トラファルガー広場でコンサートが行われます。バーミンガム、リヴァプール、マンチェスターでもフェスティバルが行われていました。 アメリカはニューヨーク、ボストンといった、アイルランド系移民の多い地域・都市で盛大に祝われ、緑色に染まったラガービールを飲んだり、アイルランド料理を食べたりします。

日本でも1992年から、アイリッシュ・ネットワーク・ジャパンにより、原宿表参道をはじめとする各所でパレードやオープンイベントが催され、2007年の3月17日はアイルランドと日本の外交関係樹立50周年を記念して、東京タワーが緑色にライトアップされました。

聖パトリックの祝日は川を緑に?環境への影響は

聖パトリックの祝日では、緑色のものを身に付けてお祭りに参加します。 道端やスーパーでも、緑色のグッズが売り出され、三つ葉のクローバー以外でも何かしらの緑を身に付けるため、あちらこちらで緑色を目にすることになります。

そして、驚くことにアメリカのイリノイ州では、シカゴ川を緑色に染める、という催しまであるのです。 川を緑色に染めるとなると「環境に影響があるのでは」と心配になってしまう人も少なくないでしょう。

これは、もともと川を汚染する違法物質を追跡するために配管工達が、フルオレセインを使って染色したことが始まりでした。 しかし、米国環境保護庁によってフルオレセインによる川の染色は有害であることが指摘され、禁止されます。

そのため、現在シカゴ川の染色に使われている成分は別のものですが、川に生息する何千もの生物にとって安全で無害である、とのこと。 この新しい染色剤は、環境に優しいということ以外、成分はトップシークレット。植物由来の成分ではないか、と考えられています。

なぜ聖パトリックの祝日は緑色を身に付ける?

これだけ、盛大に緑色が使われる聖パトリックの祝日ですが、なぜ緑色が使われるのでしょうか。

その理由の1つは、アイルランドにとって緑色は、ナショナルカラーが緑色であることが挙げられます。 アイルランドは緑豊かな国であり、それをシンボルとして、サッカーやラグビーチームのユニフォーム、飛行機、郵便ポストが緑色に染められています。

もう1つの理由として、聖パトリックのシンボルが緑色のシャムロックだったから、という説があります。 聖パトリックは、布教の際、三つ葉のシャムロックを手にして「三位一体」を説いていたそうです。 3という数字を神聖視していたアイルランドのケルト人にとって、それは受け入れやすいモチーフだったこともあり、聖パトリックの話は受け入れられ、語り継がれていったのでした。

また、聖パトリックの祝日では緑色のものを身に付けなければ、つねられてしまう、という遊びもあります。 これはアイルランドに伝わる、レプラコーンという妖精が関係します。 レプラコーン(Leprechaun)は、ルプラホーン、レプラカーンとも呼ばれ、いたずらが大好き。 このレプラカーンが緑色のものを身に付けていなければ、つねるという伝説があり、それが由来だと考えられています。

聖パトリックの祝日を見習って環境に配慮を

イベントやお祭りを開催すると、多くの廃棄物が発生する恐れがあり、環境に負荷を与えてしまうかもしれません。 そのため、イベントやお祭りの際は、可能な限り環境負荷を抑える配慮が必要です。 例えば、ごみは分別回収する、飲食のときはリユース食器を使うなど。 その他に何かできないか、ぜひ考えてみてください。

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