湿度100%ってどんな状態?水の中や0%の環境も簡単解説
湿度が高いと結露や害虫発生のリスクだけでなく、ジメジメとした不快感を覚える人も少なくないはずです。 そんな湿度はパーセンテージで程度が表示されますが、100%になったらどのような状態になるのでしょうか。 人によっては水中と同じ状態をイメージするかもしれませんが、実際はどんなものなのか気になるところですよね。
今回は湿度100%がどんな状態なのか、その他にも湿度に関する不思議をご紹介します。
目次
湿度100%は水の中?湿度の仕組みとは
湿度は雨の日に上がる、というのは誰もがイメージできることだと思います。 水が多ければ多いほど湿度は上がるのなら「100%の状態は水の中と同じだろう」と想像することも自然かもしれません。
しかし、この考えは間違いです。さらに言うと湿度には「相対湿度」と「絶対湿度」が存在し、それぞれ違った意味を持ちます。 まずは相対湿度と絶対湿度の違いから確認してみましょう。
一般的に聞く湿度は「相対湿度」
天気予報などで一般的に聞く湿度とは「相対湿度」を指しますが、これは「水の量」ではなく、空気中に含まれる「水蒸気の割合」を表したものです。
空気は気温が高いと水蒸気を多く含むことが可能となり、逆に気温が低いと水蒸気を含みにくくなります。 そして、ある気温の空気が含める水蒸気量の限界を「飽和水蒸気量」と言いますが、相対湿度は空気が飽和水蒸気量のうち、どれくらい水蒸気が含まれているのか示す数字です。
つまり、湿度100%とは空気中に含まれる水蒸気が、飽和水蒸気量の限界に達している状態を指しています。 逆に水の中は空気が存在しないため、相対湿度も存在しない状態と言えるでしょう。
「絶対湿度」とは
絶対湿度は空気中に含まれる「水蒸気の量」を指すものです。 縦横高さ1メートルの空間に水蒸気の重さが何グラム含まれるか、グラム/立方メートルで表します。
温度に依存する相対温度に対し、絶対湿度は温度に依存することなく、空気中に含まれる水蒸気の量をシンプルに示すことが特徴です。
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湿度100%と湿度0%はどんな状態?
それでは、相対湿度が100%だった場合、逆に0%の場合はどのような状態になるのでしょうか。
湿度100%の状態
湿度が100%ということは、空気がそれ以上水分を含めない状態なので、水蒸気は空気に溶け込めず、水滴となって空気中を漂うことになります。 分かりやすい例は霧が発生している状態です。 霧の中の湿度はほぼ100%となります。
他にも、冬に見る結露も同じで、湿度100%になって空気に漂う水蒸気が、露点(冷却された気体の凝結が起こる温度)よりも冷たいガラスに触れて水に変化している状態です。
湿度0%の状態
空気がある以上、そこに含まれる水蒸気がわずかながら存在するため、湿度0%は地球上ではありえないと言えます。 水分がない場所としてイメージされる環境としては、まず砂漠が挙げられるかもしれません。 しかし、カラカラなイメージの砂漠でさえも湿度は20%程度となり、地球上に湿度0%という過酷な環境は存在しないことが分かります。
もし、湿度0%の環境があったとしたら、どんなことが起こるのか。 まず何もせずとも肌から水分が奪われ、呼吸するたびに体内の水分が奪われてしまうでしょう。 他にも、静電気が起きやすくなり、植物が瞬く間に枯れるといった状態も考えられます。
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湿度が高いときの対処法とは
人間が快適と感じられる湿度は50~70%と言われています。湿度が高いと疲れやすくなる、ダニやカビが発生しやすくなるなど、いくつかのデメリットがあります。 では、湿度が高くならないために、どのような対策をとるべきなのでしょうか。
こまめな換気
一番手軽な方法としては、窓を開けて空気を入れ替えることです。 特に湿気がたまりやすい梅雨や冬場は、1~2時間に1回、5~10分の換気を行いましょう。 複数の窓を開けると空気の流れを作れるため、効率よく換気が行えます。
除湿器やエアコンを使う
除湿器はその名の通り、湿った空気を吸着して室内を除湿してくれる機能があります。 エアコンも除湿機能が備わっているものがあるため、湿度が気になる際は利用しましょう。
また、サーキュレーターも空気の循環に役立ちます。風通しが悪い、窓が小さいといった状況で、換気が上手くいかない場合に使ってみてください。
重曹や新聞紙を置く
重曹や新聞紙は湿気を吸収する性質があります。 湿気が気になるところに重曹や新聞を置いてみましょう。 重曹は湿気を吸うと固まる性質があるため、そうなったら交換時期と考えてください。
重曹は汚れを落とす効果もあるため、交換後は掃除や洗濯で活用すると無駄がありません。 新聞紙は少し見栄えが悪いため、下駄箱に敷いておけば、汚れ防止になる上に掃除が楽になるのでおすすめです。
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湿度の他にも自然の変化に注意
このように、湿度の変化はさまざまな影響を及ぼします。 もちろん、私たちの生活に関係する自然現象は湿度だけではありません。
そして、そんな自然現象は私たちの生活を支え、ときに環境問題や災害として脅威となりえます。 今後も自然の恩恵を受けながら、上手く付き合っていくためにも、環境の成り立ちや、私たちの行動がどのように影響するのか、ぜひ考えてみてください。
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