職場でバレンタインは迷惑？絶滅危機のチョコのように消滅か

ecotopia編集部
2019年2月11日

毎年2月のバレンタインの時期に、女性は会社でお世話になっている男性に義理チョコを用意する必要があり、何かと大変ですよね。しかし、実はチョコレートを受け取る側の男性もバレンタインを迷惑に思っているかもしれません。また、チョコレートも絶滅の危機にあり、このままではバレンタインのイベントが消える恐れがあります。

職場のバレンタインは迷惑である話と、チョコレートの絶滅をご紹介します。

職場でバレンタインは迷惑？男性は意外に困っている

バレンタインの時期になると、職場でお世話になっている人のために、チョコレートを用意しなければなりません。あの人にはこれ、この人にはこれ、と考えていると、なかなか面倒な作業ですよね。しかし、職場でバレンタインのチョコレートを渡すのは、男性にとっても迷惑だという話です。

男性が職場でバレンタインのチョコレートを渡されることが迷惑だと感じる理由は、いくつかあります。まずは社交辞令でしかない義理チョコに対し、わざわざお返しを用意しなければならない、ということです。中には手作りチョコレートを渡されて抵抗を感じてしまう、過剰に包装してお返しを期待していることが丸わかりでガッカリしてしまう、など。確かに男性からしてみれば、求めているわけでもないのに渡されれば、迷惑な部分はあるかもしれませんね。

女性にとっても、大量にチョコレートを用意したり選んだりする作業は迷惑な話です。だからと言ってバレンタインに無関心を決め込んでも、他の女性社員がチョコレートを配っていたら、自分だけが「気の利かない人」と思われてしまいそうで、気が気ではありませんよね。

このように、男女共に迷惑なものなら、職場でバレンタインのチョコレートを配る風習だけでも、早めになくなった方が良いのかもしれませんね。

バレンタインにチョコを渡す風習の始まり

そもそも、日本ではどうしてバレンタインの日に、女性から男性へチョコレートを渡す風習があるのでしょうか。
この風習は日本だけのもので、外国ではチョコレートすら用意しない、という話は有名ですよね。

これには諸説あるようですが、どれも企業が商業目的で普及させたのが始まりだと言われています。製菓会社が「バレンタインにはチョコを贈りましょう」といった広告を打ち出したことが、きっかけではないかと考えられているのです。日本人は「周りの人がやっている」と、ついつい手を出してしまう、と言われがちですが、バレンタインもその一つなのかもしれません。

このような経緯もあってか、バレンタインによるチョコレートの経済効果は大変なものです。しかし、そんなバレンタインがチョコレートに深刻な危機をもたらすかもしれないのです。なぜなら、チョコレートが絶滅してしまうかもしれないからです。

職場でバレンタインも消滅か？チョコが絶滅危機に

実は世界的にチョコレートが不足し始めています。それは、2020年に世界のチョコレート生産量より消費量が上回ってしまう、と言われているほどです。

このチョコレート不足の原因は、まず地球温暖化があります。チョコレートの原料となるカカオは熱帯雨林の狭い地域のみで育ちます。気温や雨量、湿度など限定した条件でしか栽培ができないのです。

しかし、地球温暖化によって現在カカオが栽培されている地域の気温が変わりつつあります。それでも、カカオの栽培は困難であることから、簡単に他の地域で作ることは難しく、生産の縮小が予測されているのです。さらに需要量の増加が追い打ちをかけ、このままではチョコレートが絶滅してしまう、と言われるまでになりました。

カカオの栽培に関わる企業や団体が、チョコレートを失わないために様々な対策を講じていますが、2050年にはカカオが絶滅してしまうとも言われています。そんな状況でバレンタインにチョコレートを大量に消費するのは、少し考えものかもしれません。もしかしたら、迷惑な職場のバレンタインもこのまま消滅するかもしれませんね。

職場のバレンタインは無駄？迷惑にならない程度に

大切な人に好意や感謝の気持ちを伝えるには、良い機会かもしれませんが、このような風習は過剰なことをしてしまうと、環境に負担をかけてしまいます。バレンタインのようなイベントは、全国的に盛り上がるために、ついつい自分も参加したくなってしまうかもしれませんが、周りの雰囲気に乗せられて、ついつい参加したり購入したりすることは、減らすべきでしょう。自分にとって、本当に必要なものなのか、一度考え直し、無駄を出さないことが一番です。

もしチョコレートが絶滅してしまったら、人類にとって大きな損失です。疲れたときに一口だけで人間を癒してくれるチョコレート。この問題が解決して、これからもチョコレートを楽しめる日々が続くよう期待したいところです。