なぜ動物を守るの?絶滅危惧種を保護する3つの理由を簡単に・わかりやすく解説
絶滅の危機に瀕している動物を保護しようという取り組みは世界中で行われています。 しかし、人間とほとんど関わりのないように感じられる動物まで保護する必要があるのか、疑問に思ったことはないでしょうか。 動物を保護する取り組みは「可愛いから」「可哀想だから」といった理由からではありません。
動物を保護する理由や世界的な取り組みをご紹介します。
目次
なぜ動物を保護して絶滅危惧種を守るのか?3つの理由
人間が動物を保護する主な理由として、以下の3つが挙げられます。
生態系が崩れると人間の生活に影響が出るから
地球上の生き物は生態系の中で「食べる・食べられる」という関係が絶妙なバランスによって保たれています。 そのため、たった1種類の動物や昆虫が絶滅するだけで、特定の種が異様に増えてしまったり、逆に飢え死にしてしまったり、ドミノ倒しのようにバランスが崩れることもあり得てしまうのです その結果、私たちの食料となる作物や魚が獲れなくなり、生活が大きく傾いて人間が滅びてしまうことまで考えられます。
さらに、もう1つ恐ろしい点は感染症のリスクも増大することです。 生態系が崩れると人間と離れた地域で生活していた動物が行き場を失い、都市部に現れることもあります。 そんな動物が未知の感染症を保持していた場合、パンデミックが起こり、世界的な大流行を招くということもあるかもしれません。
こういった事態があり得るため、動物の保護は人間を守ることに直結しているのです。
医療や科学の「未来の可能性」を失ってしまうから
私たちが使っている病気を治す薬や最先端のテクノロジーは、野生の生き物たちをヒントに作られています。
例えば解熱鎮痛薬のアスピリンは、ヤナギの木の皮に含まれる成分をもとに誕生しました。 抗がん剤も熱帯雨林の希少な植物の成分が含まれています。
技術面で言えば、新幹線のデザインは水しぶきを立てずに水中に飛び込める「カワセミ」の形を参考にしたことで、トンネルに入るときの騒音を減少させました。 医療現場で使われる痛みの少ない注射針も、刺されても気付かない蚊の口の形を応用しています。
このように自然界は医療や科学の未来の可能性を秘め、人間に知られていない生き物や絶滅危惧種がこの世から消えてしまうということは、それを捨ててしまうこと同じだと言えるのです。
今起きている絶滅のほとんどは人間が原因だから
大昔の地球では、隕石や気候の変化で種が絶滅してしまったケースが何度かあります。 しかし、今の地球で起こっている絶滅のペースは、自然的な原因によるものの数10倍から数100倍のスピードと言われていますが、そのほとんどの原因が人間の活動です。
人間の開発による森林破壊、環境汚染、地球温暖化。 これらが生態系のバランスを崩し、多くの種を絶滅させているため、人間が壊してしまったバランスは、人間が責任を持って守り、修復しなければならないという道徳的な理由も大きなところでしょう。
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私たちの生活はどれだけ動物に影響を与えているのか
私たちの生活がどれだけ動物に影響を与えているのか、もう少し具体的に見てみましょう。 スナック菓子やカップ麺、シャンプー、洗剤など多くの商品が成分表示に「植物油脂」と書かれていますが、そのほとんどはパーム油です。 パーム油を大量生産するため、インドネシアやマレーシアの熱帯雨林が急速に伐採され、アブラヤシの農園に変えられています。
これにより、ボルネオオランウータンやスマトラトラなどが住処を追われ、絶滅の危機に瀕することに。 私たちがコンビニやスーパーで手に取る商品が自然界に影響を与えている、代表的な例と言えるかもしれません。
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他にも、ペットボトルやレジ袋といったプラスチックが、適切に処理されず海に流れ込んでしまう問題も、自然界に大きな影響を与えています。 プラスチックは自然界で分解されにくい性質があり、ずっと残り続けてしまう、という特徴があります。 そのため、海に流れたプラスチックは、ウミガメがクラゲと間違えてビニール袋を誤飲したり、クジラの胃がプラごみで満たされて餓死したりするなど、多くの悲劇の原因となっているのです。
さらに、プラスチックで言えば、化学繊維の服を洗濯するたびに海へ流れ出る「マイクロプラスチック」がプランクトンや魚の体内に入り込み、海の生態系全体をむしばむ原因となっています。
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これらは、あくまでほんの一部の話です。 私たちの暮らしは想像以上に環境を変えています。今の生活を劇的に変えることは簡単ではありませんが、日常の「便利さ」の裏には、こういった悲劇が起こっていることを意識すべきなのかもしれません。
動物や絶滅危惧種を守る「世界的な3つの取り組み」
それでは、動物や絶滅危惧種を守るため、世界的に行われている取り組みについて確認してみましょう。
ワシントン条約
ワシントン条約は野生動物の売買を取り締まる国際条約です。 絶滅の恐れがある野生動植物が、密猟されて海外へ高く売られてしまうような事態を防ぐため、1975年7月1日に発効。日本は1980年11月4日に締約国となっています。
具体的な動きとしては、象牙やトラの毛皮、珍しい鳥などの国際的な取引を厳しく規制。 世界180カ国以上がこの条約に参加する、国境を越えた密猟ルートを断つための最大の網となっています。
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レッドリスト
レッドリストは国際自然保護連合(IUCN)によって、地球上のどの生き物が、どれくらい絶滅の危機に瀕しているか、調査してまとめられたリストです。 1964年に作られたこのリストは、生き物の危機度を「すでに絶滅」「野生では絶滅」「絶滅危機(絶滅危惧種)」などのランクに分類し、定期的に発表。 世界中の国や研究者が「いま、どの動物を最優先で守るべきか」を正確に把握し、具体的な保護活動につなげるため活用されています。 ちなみに、日本版レッドリストも環境省によって1991年に公表されています。
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ネイチャーポジティブ
ネイチャーポジティブとは、地球上の陸と海の少なくとも30%以上を健全な自然環境として保全・保護しようという、国際的な目標です。 ただ生物多様性を保全するだけでなく、社会や経済活動が与えるマイナスの影響を改善しながら、自然を豊かにすることを目指す概念であり、2020年に開催された「国連生物多様性サミット」で提唱されました。 多くの種が急激に失われる中、2030年までに生物多様性の状態を回復軌道に乗せる目標が掲げられる点が大きな特徴です。
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動物を守るため私たちに何ができるのか
このように種の絶滅は急激に加速し、私たちは動植物を守らなければなりません。 しかし、個人的に何かできることはあるのでしょうか。
最も身近な行動と言えば、リサイクルやリユースが挙げられるでしょう。 リサイクルは分別を徹底することで、ごみが適切に処理され、再資源化を促す行動です。 リユースに関しては、再利用を指す言葉で、ものを繰り返し使うといった意味もあります。 いらないモノが出た場合、誰かに譲る、フリマアプリで売却するといった行動もリユースに該当します。
リサイクルもリユースもごみを減らして資源を無駄にしない取り組みです。 これらは自然界に与える負担を軽減し、結果的に動物を守ることにつながるでしょう。 ごみを捨てる。いらないモノが出た。そんなときは、ぜひリサイクルやリユースを意識して、どういった行動が動物のためになるか、ぜひ考えてみましょう。










